(仮訳)パキスタン、パンジャーブ州に産した新種Leucoagaricus pabbiensis
Usman, M. & Khalid, AN. 2018. Leucoagaricus pabbiensis sp. nov. from Punjab, Pakistan. Mycotaxon. Available at: https://www.ingentaconnect.com/content/mtax/mt/2018/00000133/00000002/art00018 [Accessed July 23, 2020] 【R3-07527】2020/7/23投稿

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3行まとめ

パキスタン、パンジャーブ州で採集された菌を検討し、Leucoagaricus pabbiensisとして新種記載した。
本種はLeucoagaricus節に含まれ、傘中央部が暗い帯赤褐色で縁部にかけて帯赤橙色の繊維を伴い、柄がクリーム色でつばを有志、担子胞子が涙形~扁桃形、縁シスチジアが狭棍棒形~棍棒形であることなどで特徴づけられた。
本種は同じくパキスタンに産するL. badiusなどの同属他種とは形態的・系統的に異なっていた。
Pakistan. Punjab province, Pabbi Forest Park

(新種)

Leucoagaricus pabbiensis Usman & Khalid
語源…Pabbi(森林公園)産の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Leucoagaricus badius
パキスタンに分布する
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり傘が中央部が暗い帯赤褐色でその他が乳白色なのではなく中丘が濃赤色でその他が白色
本種と異なり傘表面において橙色の繊維が放射状に配列するのではなく赤色~暗赤色の繊維状小鱗片を有する
本種より担子器のサイズが小さい
本種より担子胞子のサイズが小さい
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Leucoagaricus pakistanensis
パキスタンに分布する
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と傘の色が異なる
本種より縁シスチジアのサイズが小さい
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Leucoagaricus lahorensis
パキスタンに分布する
傘が帯赤色
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種より担子胞子のサイズが大きい
本種と異なり担子胞子が涙形~扁桃形ではなく広楕円形~楕円形
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Leucoagaricus lahorensiformis
パキスタンに分布する
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種より傘のサイズが小さい
本種より担子器のサイズが小さい
本種より担子胞子のサイズが小さい
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Leucoagaricus rubrotinctus(アカキツネガサ)
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりパキスタンではなく北米などに分布する
本種と異なり傘が中央部が暗い帯赤褐色でその他が乳白色なのではなく全体が橙赤色
本種と異なり傘表面において橙色の繊維が放射状に配列するのではなく橙色の繊維に覆われる
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される